初心者が安全にFX投資を始めるために知っておくべきこと
最近投資の関係で、FXの名前をよく耳にします。株式や投資信託にはなじみがあっても、FXのことはご存知のない方が意外と多いように思います。
具体的にFXとは、Foreign Exchange(外国為替)を略したもので、外国為替証拠金取引のことを言います。
FXは、2ヶ国間の通貨を売買して、その差額で利益を狙う取引です。通貨ペアの買値と売値の差額によって利益が発生し、また逆に損することもあります。
取引を始める前に、まずメリットとデメリットを頭に入れておく必要があります。
FX投資のメリット
- 少ない資金で大きな取引ができる。レバレッジを使えば、証拠金の最大25倍。
- 平日はほとんど24時間取引ができる。すなわち自分の都合に合わせて取引することが可能。
- 上昇局面でも下落局面でも利益が狙える。このブログのタイトルにある通りです。
- 一般的に手数料が安い。表向き取引手数料はゼロでも、スプレッドが証券会社の利益となる。
FX投資のデメリット
- 大きな損失が出る可能性がある。メリットの1番目の裏返しです。
- 相場の変動要因が複雑で予測が難しい。世界各国の経済や政治、金融政策が相場に影響する。
- 24時間相場が動いているため、常にチェックしなければならない。
- 損益金額にもよるが、確定申告が必要になる。(内容によってはちょっと面倒)
FXに関する電子書籍を紹介
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証券会社に口座開設してから始まるFX取引、そのロジックとは
通常の取引、例えば株式や金などは、安く買って、それを高く売却すれば利益を上げることができます。
FXの取引も「安く買って高く売る」ことで利益を上げることができますが、もう一つ「高く売って安く買い戻す」という取引ができます。私も初めて知りました。
初心者が知っておくべき FX取引に関する基本事項
取扱い通貨ペア
代表的なものが、米ドル/円(USD/JPY)です。その他にも、ユーロ/円(EUR/JPY)、豪ドル/円(AUD/JPY)、英ポンド/円(GBP/JPY)などがあります。これらの取扱い通貨ペアは、証券会社によって異なります。
よって、取引したい希望の通貨ペアがある場合には、事前に調べておく必要があります。
取引単位
主には、①1通貨、②100通貨、③1,000通貨、④10,000通貨、の4種類です。多くの証券会社が最低取引単位としては、③の1,000通貨を採用しています。
スプレッド
各通貨の売付価格と買付価格の差をスプレッドと言います。証券会社の手数料のようなものです。よって、このスプレッドは証券会社によって異なります。
レバレッジ
1~25倍の間で設定できます。これは少ない投資金額で、最大25倍の取引ができるというものです。
具体的には、1ドル=140円とした場合、取引証拠金140円で、最大25ドルの買い付けができることを意味します。
スワップポイント
各国の通貨は、各国によって政策金利が異なります。それをFX取引に反映させるのがスワップポイントです。簡単に言うと次のようになります。
低金利通貨〔売り〕+高金利通貨〔買い〕なら、スワップポイント受取
高金利通貨〔売り〕+低金利通貨〔買い〕なら、スワップポイント支払
ロスカット
レバレッジを使うと少ない資金でも大きな取引ができる反面、大きな損失を負うリスクがあります。
FX取引に用意されている複数の注文方法について解説
まず、取引に関しては共通する専門用語があります。これらについては、ある程度知っておく必要があります。
成行注文
「成行」とは、取引レートを指定せず、市場の実勢レートで売買を行う注文です。
指値注文
米ドル/円の現在レートが、1ドル=140円だとします。そしてこの先 135円まで値下り(円高)したら買いたいと考え、注文を出します。この予約注文のことを「指値注文」と言います。
また、買ったドルが 145円になったら売る、という注文を出すことができます。これが「指値売り注文」です。
逆指値注文
指値注文は現在価格よりも「下がったら買う」または「上がったら売る」という注文でしたが、指値に「逆」がついています。
OCO、IFD、IFO
これらは同時に2つ以上の注文が出せる仕組みのことを言います。具体的には、指値と逆指値を使い分けて注文を出します。
トレール注文
レートが上昇すると共に、逆指値注文の値も上昇していく(レートについていく)という注文方法です。
FX投資 初心者の私が実際に取引をして失敗した例を紹介
基本中の基本ですが、まず取引画面を理解する必要があります。証券会社によって取引き画面が異なるので、最初戸惑います。自分が考える取引を正確に入力しなければなりません。この入力を間違えるととんでもないことになります。
私は当初、取引画面操作にはかなり戸惑いました。結構大変です。最近は「自動売買アプリ」を用意している証券会社が増えてきていますが、そのニーズがあることがよく分かります。
「自動売買アプリ」の良し悪しは別にして、便利なツールであることには違いありません。
私の実際の取引ですが、まだ始めたばかりで大した実績がありません。
最初の取引通貨ペアは、①メキシコペソ/円(MXN/JPY)、②南アフリカランド/円(ZAR/JPY)で、各1,000通貨、レバレッジ1倍の設定です。どちらも取引証拠金は1万円に満たないので、いかに少額の取引であるかがお分かりいただけると思います。
実践例を下記に示します。取引内容とその解説です。
総括 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
1回目の凡ミスは恥ずかしい限りです。3回取引して、取引の仕方だけは分かってきました。 | 頭の中は「円を高く売って安く買い戻す」という考えでした。決済後に間違いに気付きました。 | メキシコペソの値上がりを2ヶ月ほど待ったのですが、結局諦めて損切りしました。 | 短期の取引は読みやすいので、当初プラスだったのですが、ちょっと決済のタイミングを逸しました。 |
総括 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
1回目の凡ミスは恥ずかしい限りです。1回目の失敗を3回目にリベンジしました。 | メキシコ・ペソと同じ説明になりますので、割愛します。 | メキシコ・ペソと同じ説明になりますので、割愛します。 | 「高く売って安く買い戻す」という方針でランドを売り、正しい取引ができました。 |
1回目の凡ミスは、まだ買ってもいない、持ってもいない、外国通貨について、先に売ることができるという仕組みを理解していなかったことが原因です。よって、次の公式を必ず頭の中に置いて取引をすれば、私のような凡ミスを防ぐことができます。
売付価格-買付価格>0になれば、儲けとなります。
最後に一言「投資は分相応にして余裕を持って楽しみましょう」
「FXする人は馬鹿だ」みたいなことを言っているYouTuberがいました。ちょっとこれは言い過ぎだと思います。
敢えて言うなら、「簡単に稼げると思っている素人は………」という意味だと解釈します。やはり、チャートが読めて高度な相場観を持っている人は、確率の高い取引ができるように感じました。
ただ素人にとってハードルが高いことは事実です。
よって、①自身の余力以上の投資をする人、②上手くいかない時に撤退する自制心の働かない人、にはおすすめしません。
FXのネックは、損害が発生するということです。パチンコなどのギャンブルもそうですが、楽しむことができるくらいにとどめましょう。私の実践例からも分かるように、少額投資でも十分に楽しむことができます。
100万円儲けてほくそ笑んでいる人の陰で、100万円負けて泣いている人がいることを肝に銘じておいてください。